運営:株式会社vartique(コーポレートサイトへ)→
相談する

2026/09/09

体験型イベントとは?企画アイデア14選と成功させる5つのポイント

体験型イベントとは?企画アイデア14選と成功させる5つのポイント

体験型イベントとは?企画アイデア14選と成功させる5つのポイント

野外イベントの木のモニュメントに、スマートフォンをかざすと花や蝶が出現するAR体験

野外イベントでの実施例。屋外の大型モニュメントにARで花と蝶を重ね、来場者がその場で撮影できるようにしました。

この記事でわかること

  • 体験型イベントの定義「見せる・配る」だけの従来型と、何がどう違うのか
  • 企画アイデア14選デジタル体験型・参加交流型・五感実演型・記録拡散型の4カテゴリで整理
  • 目的別の選び方認知拡大/来場者数/滞在時間/リード獲得/再来訪、それぞれに向く企画
  • 成功のポイント5つ待ち時間・運営人数・参加ハードル・拡散導線・効果測定
  • 効果の測り方「盛り上がった気がする」で終わらせないための数値の取り方

1. 体験型イベントとは

体験型イベントとは、来場者が「見る」だけでなく、自分の手や体を使って参加することを前提に設計されたイベントのことです。展示を眺めてもらう、チラシやノベルティを配る、といった一方通行の施策に対して、来場者側の行動をきっかけに体験が進む点が特徴です。

「体験型」と呼ばれるのは形式の話であって、特定の技術やジャンルを指す言葉ではありません。ワークショップも謎解きも試食も、AR・VRを使ったデジタル体験も、すべて体験型イベントに含まれます。

従来型との違い

観点 従来型(展示・配布) 体験型
来場者の役割 見る・受け取る 参加する・操作する
滞在時間 短い(通過されやすい) 長くなりやすい
記憶への残り方 情報として残る 体験として残る
SNS拡散 起きにくい 結果画像・動画が拡散の起点になる
効果測定 配布数くらいしか取れない 参加数・滞在時間・完了率などが取れる
運営負荷 低い 設計次第。省人化できるかが分かれ目

注意:「体験型にすれば盛り上がる」わけではありません。参加のハードルが高い、待ち時間が長い、スタッフが張り付かないと回らない——この3つのどれかがあると、体験型はむしろ機会損失になります。詳しくは5章で扱います。

2. なぜいま体験型が選ばれるのか

理由1:情報だけなら、その場に来る必要がない

商品情報も企業情報も、検索すれば数秒で手に入ります。それでも人が足を運ぶ理由をつくるには、その場でしか得られないものが要ります。体験は、その代表格です。

理由2:拡散の起点が「撮れるもの」に移った

来場者が自分で撮って投稿する時代なので、撮りたくなる瞬間を用意できるかどうかが拡散量を左右します。企業側が発信する情報より、来場者本人の投稿のほうが届きます。

理由3:数字が取れる

デジタルを使った体験は、参加人数・完了率・所要時間といったログが自動的に残ります。「にぎやかだった」ではなく数字で報告できるようになると、次年度の予算が通しやすくなります。

3. 体験型イベントの企画アイデア14選

目的も予算も会場条件も違うので、ここでは4つのカテゴリに分けて整理します。自社のイベントに近いものから読んでください。

A. デジタル体験型(1〜6)

1. WebARのフォトフレーム・記念撮影

QRコードを読み込むだけで、スマートフォンの画面にキャラクターや装飾が現れ、一緒に写真が撮れる企画です。アプリのインストールが不要なので参加のハードルが最も低く、来場者の待ち時間もほぼ発生しません。撮った写真がそのままSNS投稿になります。仕組みはWebARとは?で解説しています。

新商品PRのフォトフレームAR。QRコードを読み込むと、画面の中に商品世界観の装飾が現れ、そのまま撮影・投稿できます。
新商品PRのフォトフレームAR。QRコードを読み込むと、画面の中に商品世界観の装飾が現れ、そのまま撮影・投稿できます。

2. AR変身・バーチャル試着

顔や体を認識して、その場でキャラクターに変身したり、アクセサリーや衣装を試着したりできる企画です。物販と組み合わせると、試着から購入までの動線を短くできます。詳しくはAR・バーチャル試着とは?をご覧ください。

着物の試着AR。体の動きに合わせて衣装が追従するため、羽織った状態のまま撮影できます。
着物の試着AR。体の動きに合わせて衣装が追従するため、羽織った状態のまま撮影できます。

3. ARスタンプラリー・周遊企画

会場内や商店街の複数地点を回ってもらう企画です。紙のスタンプ台紙と違い、どの地点を何人が通過したかが自動で記録されます。回遊を促したい商業施設・自治体イベントと相性がよく、ARスタンプラリーとは?で種類と仕組みをまとめています。

商店街の回遊施策。指定の地点でキャラクターが出現する設計にして、街全体を回ってもらう導線をつくりました。
商店街の回遊施策。指定の地点でキャラクターが出現する設計にして、街全体を回ってもらう導線をつくりました。

4. ARゲーム・ミニゲーム

制限時間内にアイテムを集める、的を狙う、といったゲーム性のある体験です。スコアが出るので繰り返し遊ばれ、順番待ちの列そのものが集客の見せ物になります。

5. 動きを採点するAI体験

お手本の動画に合わせて体を動かすと、AIが体のパーツごとに一致度を解析してその場で点数を出す体験です。専用機材やセンサーの装着が不要で、タブレットとカメラだけで設営できます。スコアが表示されるため、待っている人も見て楽しめます。当社ではおどりナビARとして提供しています。

実際の動作。お手本の動画に合わせて動くと、AIが体のパーツごとに一致度を解析し、その場で採点します。

商業施設の体験ブースでの利用イメージ。カメラの前で踊るとAIが体の動きを解析し、その場で採点します。待っている人にもスコアが見えます。
商業施設の体験ブースでの利用イメージ。カメラの前で踊るとAIが体の動きを解析し、その場で採点します。待っている人にもスコアが見えます。

6. VR・MRの没入体験

ヘッドセットを装着して、現実には用意できない場所や状況を体験してもらう企画です。装着と説明に人手が要るぶん回転率は落ちますが、体験の濃さは随一です。研修・教育文脈での活用はMR・複合現実を活用したトレーニング事例にまとめています。

防災・減災の体験学習として制作したMR・ARコンテンツ。現実の空間に危険を重ねて、没入感のある学習体験にしています。
防災・減災の体験学習として制作したMR・ARコンテンツ。現実の空間に危険を重ねて、没入感のある学習体験にしています。

B. 参加・交流型(7〜9)

7. 謎解き・脱出ゲーム

ストーリーに沿って会場を巡る企画です。滞在時間を伸ばす効果が大きい一方、難易度設計を外すと離脱が増えます。

8. ワークショップ・ものづくり

その場で何かを作って持ち帰ってもらう企画です。制作物が家に残るため、イベント後も想起されます。定員管理と講師の確保が前提になります。

9. e-sports・対戦企画

対戦形式にすると観客が生まれ、参加していない人も滞留します。順位表やスコアの掲示が盛り上がりをつくります。

C. 五感・実演型(10〜11)

10. 試食・試飲

もっとも古典的で、もっとも強い体験のひとつです。味という言葉にしづらい価値を、一瞬で伝えられます。

11. 実演・デモンストレーション

職人の手元や製造工程を見せる企画です。「作っているところ」は、完成品だけを見せるより説得力があります。
素材の手ざわりや香り、音といった写真では伝わらない情報も、この場で一緒に届けられます。B2Bの展示会でも有効です。

D. 記録・拡散型(12〜14)

12. フォトスポット・大型インスタレーション

撮影を前提にした造作物を置く企画です。ARと組み合わせると、物理的な造作を小さくしたまま、画面の中では大きく見せられます。

13. SNS投稿キャンペーンとの連動

体験の結果画像に、ハッシュタグやキャンペーン情報を最初から載せておく方法です。投稿してもらうための追加の説明が要らなくなります。設計はSNSキャンペーン完全ガイドで解説しています。

14. デジタルサイネージ連動

体験の結果や参加者数を、会場の大型ディスプレイにリアルタイムで映す企画です。参加していない人にも「何かやっている」が伝わり、参加者を呼び込みます。

飲食店のWebARキャンペーン
飲食店のSNS投稿キャンペーン。手のひらにキャラクターが出現するWebAR。
おみくじWebARとSNS投稿キャンペーン
おみくじ型のWebAR。結果画像がそのままSNS投稿の素材になります。
自社ビルと連動したGPS型WebAR
屋外・GPS型のAR。特定の場所に来た人だけが体験できる設計です。

AR系の企画をもっと詳しく知りたい方へ:イベントで使えるAR施策は、ARイベント完全ガイドイベントで使えるARコンテンツの活用事例7つで、種類ごとに掘り下げています。

4. 目的別の選び方

企画を先に決めると、たいてい目的とズレます。「このイベントで何が増えたら成功なのか」を先に1つ決めてから、下の表で企画を選んでください。

達成したいこと 向いている企画 見るべき数字
認知を広げたい WebARフォトフレーム/AR変身/SNS連動 投稿数・リーチ・参加数
来場者数を増やしたい スタンプラリー/ライブ/限定体験 来場者数・時間帯別の推移
滞在時間を伸ばしたい 謎解き/ARゲーム/動きの採点体験 平均滞在時間・回遊率
商談・リードを取りたい 実演/VR体験/ワークショップ 名刺獲得数・体験後の商談化率
再来訪してほしい ワークショップ/スコア記録が残る体験 リピート率・会員登録数
回遊させたい ARスタンプラリー/複数拠点企画 地点別通過人数・完走率

5. 成功させる5つのポイント

  • ポイント1:待ち時間を3分以内に収める
    体験型が失敗する最大の原因は行列です。1人あたりの体験時間が長い企画は、同時に体験できる人数を増やすか、スマートフォンで各自が体験できる形式に寄せてください。WebARのように来場者の端末で動く方式は、同時参加人数の上限が実質なくなります。
  • ポイント2:スタッフが張り付かなくても回るようにする
    説明が必要な体験は、人手が要ります。QRを読むだけ、カメラの前に立つだけ、といった「説明不要で始められる」設計にできるかどうかで、必要な運営人数が変わります。
  • ポイント3:参加のハードルを下げる
    アプリのインストール、会員登録、装着物。この3つはどれも離脱を生みます。取れるデータと引き換えに参加者を減らしていないか、企画段階で確認してください。
  • ポイント4:拡散の導線を体験の中に埋め込む
    「投稿してください」と声かけするより、結果画像にハッシュタグとキャンペーン情報を最初から入れておくほうが確実です。撮影・保存・共有までを1画面で完結させます。
  • ポイント5:測る仕組みを企画と同時に決める
    終わってから「何人来ましたか」と聞かれて答えられない、という事態を避けます。次章で扱います。

6. 効果をどう測るか

体験型イベントの報告が弱くなりがちなのは、参加した人の数しか手元に残らないからです。実際に必要なのは、次の3層です。

層1:デジタル体験のログ

AR・ゲーム・採点系の体験は、参加数・完了率・所要時間・スコア分布が自動で残ります。企画側で何もしなくても取れるので、まずここを押さえます。

層2:会場全体の人の動き

ブースの前を何人が通り、そのうち何人が足を止めたのか。この通行量に対する立寄り率が分かると、「人が来なかった」のか「来たが素通りされた」のかを切り分けられます。会場のカメラ映像から、通行量・エリア別の滞在時間・動線ヒートマップを自動集計する方法もあります(人流分析)。

層3:拡散と、その後

ハッシュタグの投稿数、リーチ、そして来場後の指名検索や来店。ここまで見て、はじめて施策の費用対効果が語れます。

前後比較を必ずセットにしてください。施策を打った日の数字だけを見ても、それが施策の効果なのか、単に人が多い日だったのかが分かりません。同じ条件で施策前の数字を取っておくことが、いちばん効く準備です。

7. 費用の考え方

体験型イベントの費用は、企画そのものより「何を新しく作るか」で決まります。定価が出しにくいのはそのためです。費用が動く要因を公開します。

費用が上がる要因 内容 抑えるには
素材の新規制作 3Dモデル・キャラクター・楽曲などを一から作る場合 既存のIP素材や写真素材を支給して調整で済ませる
体験の作り込み ゲーム性・分岐・演出が増えるほど工数が増える まず1体験に絞り、反応を見てから拡張する
機材と設営 ヘッドセット・大型ディスプレイ・造作物 来場者のスマートフォンで動く方式に寄せる
運営人数 説明・誘導・機材管理に人が必要な設計 説明不要で始められる導線にする
実施期間・拠点数 長期間・複数会場での同時展開 1拠点で検証してから横展開する

当社では、企画のご相談からコンテンツ制作、当日の運用設計までを一貫してお請けしています。予算の上限がある場合は、その範囲で何ができるかをご提案します。

8. よくあるご質問

Q. 体験型イベントは、どのくらいの準備期間が必要ですか?

企画内容によりますが、既存の仕組みを使って素材を差し替える形であれば1か月前後、新規の体験を一から設計する場合は2〜3か月を見ていただくことが多いです。会場の下見や通信環境の確認が必要な場合は、その分を加えて逆算してください。

Q. 小規模なイベントでも導入できますか?

できます。来場者のスマートフォンで動くWebARのような方式であれば、特別な機材を持ち込まずQRコードを掲示するだけで始められます。まず1つの体験から試して、反応を見てから広げる進め方をおすすめしています。

Q. 屋外でも実施できますか?

実施できます。ただし直射日光下では画面が見えにくくなるため、体験位置に日除けを設けるなどの配慮が必要です。通信環境が不安定な会場では、事前の読み込みで対応する構成を検討します。

Q. 高齢者や子どもでも参加できますか?

参加のハードルをどこまで下げられるかが鍵になります。装着物がなく、カメラの前に立つ・QRを読むだけで始められる体験であれば、幅広い年齢層に参加していただけます。文字量を減らし、操作を1〜2手に収める設計が有効です。

Q. 体験型イベントとAR・VRは、何が違うのですか?

体験型イベントは形式を指す言葉で、AR・VRはそれを実現する手段のひとつです。ワークショップや試食も体験型イベントに含まれます。AR・VRが向くのは、現実には用意できないものを見せたい場合や、参加人数を機材の台数で制限したくない場合です。ARそのものについてはARとは?で解説しています。

Q. 効果は本当に測れますか?

デジタルを使った体験であれば、参加数・完了率・所要時間は自動的に記録されます。会場全体の通行量や滞在時間まで測りたい場合は、カメラ映像から集計する方法があります。大切なのは、施策の前後で同じ条件の数字を取っておくことです。

体験型イベントの企画、ご相談ください

「予算内で何ができるか知りたい」「会場に合うか分からない」という段階のご相談で構いません。
企画から制作、当日の運用設計まで一貫してご対応します。

無料で相談する

株式会社vartique/ByAR。AR・VR・メタバース(XR)コンテンツの企画・開発を行っています。プロモーションやイベントから、工場の安全教育・研修まで、企業・自治体の課題解決を支援しています。導入実績50社以上。

‹ ブログ一覧へ戻る